写真1●スマートフォンのブラウザで放射線量を確認
写真1●スマートフォンのブラウザで放射線量を確認
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写真2●USBセンサーとPCソフトを組み合わせた室内用測定器
写真2●USBセンサーとPCソフトを組み合わせた室内用測定器
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写真3●屋外用の放射線測定器
写真3●屋外用の放射線測定器
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 NECは2011年12月21日、センサーで測定した大気中の放射線量をパソコンやスマートフォンで確認できるようにするソリューション「CONNEXIVE 放射線測定ソリューション」を、同日から販売すると発表した。

 学校や病院、公園などに専用の測定器を設置し、周期的に放射線量を測定。このデータを3G携帯電話網経由で、NECのM2M(machine to machine)用途向けクラウド基盤「CONNEXIVE」に蓄積する。その上で、パソコンやスマートフォンから放射線量に関する最新状況や推移などの情報を閲覧可能にする(写真1)。

 測定器は室内用を1種類、屋外用を2種類用意する。室内用はUSBタイプの放射線センサーとPCソフトを組み合わせたもの(写真2)。屋外用は2種類ともスタンドアロン型で、商業店舗などに設置する通常型(写真3)と、太陽光パネルによる自立駆動やバッテリ駆動が可能で、より高精度な測定機能を備えたタイプがある。

 同ソリューションは、企業や自治体などがM2Mを活用したサービスを立ち上げる際に必要なアプリケーションやインフラ、ネットワーク、各種デバイスをワンストップで提供する「CONNEXIVE アプリ提供サービス」の第3弾。NECは今回の放射線測定ソリューションに先行して、「農業ICTソリューション」や「CONNEXIVE 安全品質トレーサビリティソリューション」を提供中である。

 料金は個別見積もりになる。例えば室内用測定器を使用する場合の初期費用は約50万円から。サービス利用料が別途必要である。