オープンソース団体Apache Software Foundationは現地時間2011年12月20日、インキュベータープロジェクト「Apache OpenOffice」について、2012年第1四半期のバージョン3.4リリースに向けて進行しているとする公開書簡を発表した。

 Apache OpenOfficeはオープンソースのオフィススイート「OpenOffice.org」をベースに立ち上げられた。OpenOffice.orgは長らく米Sun Microsystemsの傘下にあったが、Oracleが2010年1月にSunを買収。Oracleは2011年6月にOpenOffice.orgのコードをApache Software Foundationに寄贈することを表明した(関連記事:OracleがOpenOffice.orgのコードをApache財団に寄贈、LibreOfficeとの再統一に向け前進 )。インキュベータープロジェクトは正式なプロジェクトの前の段階で、さまざまな手続きと承認を経て、正式プロジェクトに昇格する。

 ライセンスは「Apache License 2.0」を適用する。二次利用について自由度の高いライセンスを採用することで、Open Document Format(ODF)エコシステムのメリットを多様なコントリビューターやユーザーが享受できるようにするとしている。しかし、ApacheやOpenOffice.orgの商標使用についてはApache Software Foundationの商標ポリシーに準じる必要があることを、同財団は強調している。

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