東芝は2011年12月19日、人間の声データを取って、その人の合成音声を作れる「音声辞書作成サービス」を開始した。個人向けの無料サービスを期間限定で提供。ユーザーがWebサイト上で声を録音して、自分の声の読み上げが付いたクリスマスカードや年賀状を送れる。
企業向けクラウドサービス「ToSpeak Online(トゥースピーク オンライン)」の中で展開する。期間限定の個人向け無料サービス「みんなの声でグリーティングカードを贈ろう!」では、約90の文の読み上げ音声を録音して、声質や話し方の特徴を抽出した「音声辞書」を作成する。
登録した音声辞書を音声合成エンジンのデータとして使うことで、テキストの読み上げを行う。クリスマスカードや年賀状などのテンプレートと組み合わせて合成音声メッセージ付きの電子グリーティングメールを送れる。音声辞書は、サイト上に公開してユーザー間で相互に利用できる。2012年3月末までの期間限定。
企業向けの音声辞書作成サービスは、同社のSaaS型合成音声作成ツール「ToSpeak Editor Online」や、Webアプリケーションと連携するSaaS型音声合成エンジン「ToSpeak Web API」の声として利用できる。料金はスタンダードタイプで50万円(税別)から。
また、BSデジタル放送のBS-TBSなどが運営するスマートフォン向けアプリサービス「声バンク」に登録されたタレントの音声辞書も利用できる。料金は個別見積もり。