NTTデータは2011年12月20日、韓国LG CNSとデータセンター分野で協業することで基本合意したと発表した。両社が運用する日韓のデータセンターの相互利用や、データセンター関連サービスの相互提供を行っていく。

 今回の協業では、NTTデータの国内のデータセンターと、LG CNSが韓国ソウル近郊の3カ所で運用するデータセンター、および2012年に釜山に開設する予定の新データセンターを相互運用する。さらに、共同でのマーケティング活動や新規顧客の開拓、両社の強みを生かした新ソリューションの創出についても連携する。

 NTTデータの狙いは、国内の顧客企業のデータセンター分散設置ニーズに対応することだ。国内に比べて自然災害リスクの低い韓国にデータセンターを分散配置することで、BCP(事業継続対策)や災害対策を強化する。また、国内の将来的な電気代の上昇に備える。一方のLG CNSは、韓国のグローバル企業に対してNTTデータグループのデータセンター関連サービスを提供することで、新規顧客の獲得につなげたい考えだ。