米マサチューセッツ工科大学(MIT)は現地時間2011年12月19日、新たなオンライン学習の取り組みを立ち上げると発表した。MIT内で「MITx」と呼んでいる同取り組みでは、オンライン学習プラットフォームを介して学習コースや教材を提供する。2012年春ごろにプロトタイプをリリースする予定。

 同プラットフォームはオープンソースのソフトウエアインフラを用いて運用する。オンライン研究室への参加、学生同士のコミュニケーションといった機能も備える。課題の評価や修了証明の発行も行う。

 MITxはRafael Reif教授が指揮をとり、オンライン教育および学習に関するMIT内の研究成果と組み合わせる。MITxの学習ソフトウエアは無償で公開し、他の大学や教育期間がそれぞれのオンライン学習サービスに自由に利用できるようにする。

 MITはMITxによって、キャンパスでの教育を強化するとともに、学生が授業や研究体験を補完できるようにし、将来的には世界中の学習者のバーチャルコミュニティーを構築したいとしている。

 なお、2100近い科目の講義資料をオンラインで無償公開している「OpenCourseWare(OCW)」は今後もこれまで通り提供する。

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