サウジアラビアのAlwaleed Bin Talal Bin Abdulaziz Alsaud王子が経営するKingdom Holding(KHC)は現地時間2011年12月19日、Alwaleed王子と同社が米Twitterに合計3億ドルを投資したことを明らかにした。交渉とデューディリジェンスの実施に数カ月かけたという。

 KHCプライベートエクィティ担当執行ディレクターのAhmed Halawani氏は、「ソーシャルメディアは今後数年でメディア産業を根本的に変えることになる。Twitterはこのトレンドをうまくとらえ、収益を引き出すだろう」と述べている。

 Alwaleed王子はアラブ世界を中心にエンターテインメントおよびメディア事業に投資しており、KHCを通じてサウジアラビア出版大手Saudi Research and Marketing Group(SRMG)の株式の29.9%を保有するほか、米News Corporationの株式の約7%も保有している。また最近では、ニュース専門チャンネルを立ち上げる計画を明らかにしている。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、2011年10月時点でアナリストらはTwitterの企業価値を約84億ドルと見積もっており、それに基づいたAlwaleed王子とKHCの出資比率は3.6%となる。Alwaleed王子は米Citigroup、米Apple、米Time Warnerなどにも出資している。

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