インターネットイニシアティブ(IIJ)は2011年12月19日、ISPやケーブルテレビ事業者、SaaS事業者などのサービスプロバイダー向けに、IIJのサービスインフラをOEM提供する「IIJ OEMプラットフォームサービス」の提供を同日に開始したと発表した。

 まず第一弾として、「IIJ OEMプラットフォームサービス for Mail」の提供を開始した。このサービスでは、IIJが運用するメールサービスをOEMで提供する。このサービスの利用により、「自社で設備を構築したり運用したりせずに、容易に自社ブランドのメールサービスを提供することが可能となる」という。サイボウズが2011年12月19日に提供を開始した「cybozu.com」の「サイボウズoffice」と「Garoon」におけるメール機能のインフラとして採用された。

 IIJ OEMプラットフォームサービス for Mailには、メールの送受信の基本機能に加え、迷惑メール対策やウイルス対策、Webメールなどの各種機能が搭載された。1アカウントあたり1Gバイトのメールボックスを標準で提供する。料金は、「利用規模を問わず、アカウント単価の課金のみで利用できる」という。

 IIJは、運用管理者がメールアカウントの追加や削除など、各種設定変更ができるサポートシステムとオンラインで連携するAPIを標準で提供する。エンドユーザーの設定照会や簡易ログ検索の確認、アカウント・ドメイン管理など、サービス事業者のメールサービス運用に必要な管理業務は、「すべて 専用のWeb画面上からオンラインで簡単に行うことができる」という。

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