ミロク情報サービス(MJS)は2011年12月15日、年商50億~500億円の中堅企業向けのERP(統合基幹業務システム)パッケージの新版「Galileopt NX-I」を発表した。財務会計のほかに人事給与、販売管理、資産管理などのモジュールを持つ。IFRS(国際会計基準)へ対応したほか、経営分析機能を搭載したことが特徴だ。出荷は12年2月2日から。

 IFRSへの対応では、日本の会計基準(日本基準)とIFRSとの差異をなくすコンバージェンス(収れん)と、IFRSそのものを日本基準として採用する強制適用の両方を想定した機能を搭載した。コンバージェンスでは、財務報告に誤りや修正があった場合に過去に遡って財務諸表を修正する「過年度遡及修正」の機能を搭載。強制適用を想定した機能では、日本基準とIFRSの両方に基づいた会計データを収集できる「複数帳簿」の機能を実装した。

 経営分析に関しては、予算管理や組織編成など、計画の立案から実行までを支援するために必要な機能を用意した。価格は財務会計モジュールの「財務大将 基本」の場合、340万円から。MJSは発売初年度に100本の販売を目標にしている。