ジェネシックス代表取締役CEOの三田文康氏
ジェネシックス代表取締役CEOの三田文康氏
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 2011年12月14日に開催された「スマートフォン&タブレット2011 冬」の「ビジネス参入」セッションでは、ジェネシックス代表取締役CEOの三田文康氏が登壇。「Androidビジネス参入」と題し、Androidアプリビジネスに参入する上での注意点やプロモーション手法などについて解説した。

 三田氏は2011年に各キャリアからAndroidスマートフォンが数多く登場したことについて言及。「大量にOS・端末が増えたものの、挙動がすべて異なる」という点について注意を促した。

 開発する際には、ターゲットとする端末やOSのバージョンを指定するといいと三田氏はアドバイスする。多くのユーザーを取るならどこを狙うのか勇気を持って決断すべきと三田氏は述べる。

 アプリを設計する上で心がけていることについて、三田氏は「ペルソナを使うこと」だと語る。ペルソナとは年齢や性別だけでなく、職業や趣味など、さまざまな属性を持った仮想的なユーザー像のこと。どんな趣味を持っているのか、どんなキーワードに興味を持つのか。FacebookやTwitterでペルソナに近いユーザー像とその行動や興味分野などを検索、収集する。そのペルソナに向けてデザインすることでプロジェクトメンバーの納得感を形成し、方向性の統一が図れると語った。

 Android向けアプリマーケットはiOS向けのAppStoreに比べて整備が進んでいないが、プロモーションを活用することで競争優位に立てると三田氏は語る。その中でも、AndroidマーケットでのSEO(サーチエンジン最適化)が重要な要素になると三田氏は指摘した。