ジェナの手塚康夫氏
ジェナの手塚康夫氏
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 2011年12月14日に開催された「スマートフォン&タブレット2011 冬」の「ビジネス参入」セッションでは、ジェナの手塚康夫氏が登壇。「企業でのスマホ活用のポイント」と題し、企業が社内向けやプロモーション向けにスマートフォンやタブレットを導入する際のポイントについて解説した。

 スマートデバイス(スマートフォン、タブレット)向けアプリ開発は大きく「企画」「設計」「開発・運用」の3つのフェーズに分かれるという。

 ビジネス用途においては、企画にはシンプルさが求められると手塚氏は述べる。パソコンに近い機器とはいえ、リッチなアプリケーションを作って重厚長大なシステムと連携したりすると、使い勝手が悪くなってしまったり、設計でつまづくことが多いという。

 設計においては、システム設計だけに注力するのではなく、ユーザーインターフェース(UI)の設計も重要になると手塚氏は指摘する。ビジネス系の場合はユーザーのITリテラシーに差があるため、UIはなるべくシンプルなものが求められるという。タブレットならでは、スマートフォンならではのUIを意識して設計することが重要とのことだ。

 開発・運用においては、OSがバージョンアップする場合を意識すること、アプリのアップデートの際にどのような形で配布・管理するのかを想定することが重要だと手塚氏は述べる。

 企業でスマートフォン・タブレットアプリを開発運用する際には、シンプルに作って改善を繰り返すこと、複数のベンダーを活用するマルチベンダー体制を作ることが重要だと手塚氏は強調した。