写真1●資生堂の高森竜臣 取締役執行役員常務
写真1●資生堂の高森竜臣 取締役執行役員常務
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写真2●参加企業は、資生堂、パナソニック、JTB、星野リゾート、講談社など10社
写真2●参加企業は、資生堂、パナソニック、JTB、星野リゾート、講談社など10社
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 資生堂は2011年12月15日、「美と健康」をテーマに異業種企業の情報を発信するWebサイト「Beauty & Co.」を2012年4月に開設すると発表した。美容家電、アパレル、生活雑貨、旅行、出版といった参加企業の商品やサービスの情報を、美容ジャーナリストが編集して発信する。参加企業のECサイトへのアフィリエイトサービスや、口コミ情報を通した会員同士の交流支援なども提供する。

 「現在の消費者には、モノやサービスをネットでカテゴリーの垣根を越えて比較検討したり、スマートフォンで場所や時間にとらわれずに買ったりするスタイルが定着している。この購買行動に対して、企業のマーケティング活動も変化を求められている」。資生堂の高森竜臣 取締役執行役員常務は、同サイト開設の背景をこう説明した(写真1)。「ネットにあふれる情報の中から顧客が必要な情報を得るのは難しい。異業種の企業がコラボすることで、顧客が信頼・安心のできる情報を発信することを目指す」。

 Beauty & Co.では、参加企業発の情報に基づく記事、参加企業が各自運営するECサイトとの連動、Beauty & Co.経由での購入に基づいて付与する独自のポイントプログラムといったサービスを提供する。記事については、「ライフスタイルや生活シーン、悩みといった利用者の観点から、ビューティ、ヘルスケア、医療、ファッションなどのカテゴリーを超えて情報を提供したり検索したりできる」(事業責任者の笹間靖彦デジタルビジネス開発部長)。Facebookなどのソーシャルメディアを使った、会員同士の交流支援といったサービスも予定している。

 現時点の参加企業は、資生堂に加えてパナソニックやJTB、星野リゾート、講談社など10社(写真2)。2012年度末までに50社以上の参加を目指す。