フィンランドNokiaは現地時間2011年12月14日、Windows Phone搭載スマートフォン「Lumia 710」を米国で2012年1月11日に発売すると発表した。2011年10月に発表したLumiaシリーズの廉価モデルで、同社が米国市場に投入する初のWindows Phone端末となる。

 通信キャリアは加入者ベースで米国第4位の米T-Mobile USA。キャッシュバック後の端末価格は、2年間の通信サービス契約を条件に49.99ドルとなる。米国にはまだスマートフォンを手にしたことのない利用者が1億5000万人いるとしている。

 Lumiaシリーズは同社が2011年2月に米Microsoftと結んだ提携に基づく最初の製品(関連記事:Nokiaが初のWindows Phone搭載スマートフォン発表)。上位モデルのLumia 800はすでにドイツ市場に投入しており、英国、フランス、イタリア、オランダ、スペイン、台湾などでも順次出荷を始めている。また今回米市場に投入する同710も、12月9日に台湾で販売開始しており、まもなくシンガポール、香港、インド、ロシアで発売する。

 Nokiaの米国スマートフォン市場再挑戦について、欧米のメディア(BloombergFinancial Times)は「提携通信事業者に米国1位の米Verizon Wirelessや2位のAT&Tを選ばなかったこと、端末が上位モデルでなかったことから市場関係者は失望している」と伝えている。

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[発表資料2]