写真●米インテルのステーシー・スミスCFOはSSD事業の強化を表明
写真●米インテルのステーシー・スミスCFOはSSD事業の強化を表明
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 米インテルは現地時間の2011年12月12日、業績予想の下方修正に伴い(関連記事)、投資家向けの会議を開いた。

 この中で、ステーシー・スミスCFO(最高財務責任者、写真)は、2012年はソリッド・ステート・ドライブ(SSD)の開発・生産強化や、SSDを搭載するパソコンやタブレット端末向けの売り込みを強化する方針を明らかにした。

 欧州金融危機やタイの洪水の影響が叫ばれる中で、スミスCFOはパソコン市場のさらなる拡大に自信を示した。そのうえで、ハードディスクドライブ(HDD)に代わって成長が見込まれるSSDを強化することで、市場を獲得する意気込みを示した。SSDを搭載する超薄型パソコンを持つ米アップルを筆頭にパソコン各社に売り込む考えだ。

 インテルが2011年10-12月期の業績を下方修正したのは、タイの洪水で、現地のHDD工場の生産が激減したことに端を発する。パソコンやサーバーの出荷に影響が出たため、インテルのマイクロプロセッサー販売に影を落とした。

 HDD不足の長期化が叫ばれる中で、インテルは投資家の不安を払拭するためにも、新方針を打ち出す必要があった。

 米インテルの広報は「2012年に向けてSSDで新たな商機を探ることを投資家に説明した」と話している。