オウケイウェイヴ(OKWave)は2011年12月14日、企業向けのCRM支援サービス「おけったーエンタープライズ」を開始した。同社が運営するQ&Aサイト「おけったー」を使って、アンケートやマーケティングに関する質問の回答数を増やしたり、質問と回答の内容を多くのインターネット利用者に公開したりすることを考えている企業ユーザーを支援する。

 具体的には、企業ユーザーのアカウントを運営者として公認。企業ユーザーが投稿した質問に「公認アイコン」を付加して、Q&Aサイトのおけったーに公開する。

 こうすることで、企業ユーザーが「当社の商品で好きなものは何ですか」といった、マーケティング関連の質問を投稿したときに、「より多くの回答を得られるようになる」と、同社事業戦略本部サービス企画部の阿保一之進氏は話す。

 その理由を阿保氏は、「公認した質問はいわば『サイト運営会社が身元保証した企業ユーザーからの質問だ』と、回答側の一般ユーザーも安心感を持てるため」と説明する。事前に調査したところ、公認アイコンを付加した質問の回答数は、アイコンがない質問の回答数に比べて2倍になったという。

 さらにサービスを利用する企業ユーザーが投稿した質問を、一般ユーザーからの質問と混在して表示する「おけったー」だけでなく、サービス利用企業からの質問を集めた専用サイト「おけったーコーポレーション」にも公開。「おけったーで他の質問に埋もれないようにできる」(阿保氏)。

 おけったーに投稿した質問は、ソーシャルメディアであるTwitterやFacebookにも自動公開するため、より多くの一般ユーザーからの回答が見込める。質問に対する回答もソーシャルメディアに流れるので、「一つの質問に5000ユーザーから回答が得られれば、リツイートやシェアによって、数十万ユーザーに情報を広める効果が得られる」(阿保氏)という。

 新サービスは、申し込んでから最短5営業日で利用できる。新サービスの料金は月額10万円。初期費用はかからない。

 またソーシャルメディアとの連携機能を利用した、オプションサービスも提供する。企業ユーザー1社のキャンペーン用Q&Aサイトを立ち上げたり、OKWaveが設ける「クリスマス」といったテーマに絞ったQ&Aサイトに参画したりできるサービスだ。