米国家運輸安全委員会(NTSB)は現地時間2011年12月13日、運転中の携帯電話使用を全面的に禁じるべきだとする提言を発表した。

 NTSBは、米国50州およびコロンビア特別区において、通話、テキスト入力、情報更新を含む携帯型電子機器の使用を、緊急時を除いてすべてのドライバーに対して禁止するよう呼びかけている。

 NTSBが引用した米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の報告によると、昨年、3000人以上が不注意による交通事故で死亡している。2010年8月には小型トラックが渋滞中の車の列に衝突し、そこに2台のスクールバスが追突して2人が死亡、38人が負傷する事故が起きたが、小型トラックの運転手は事故直前の11分間に11件のテキストメッセージをやりとりしていた。

 米メディアの報道(Forbes)によると、米国では多くの州で、運転中の携帯電話使用を規制する法律が制定されているが、ハンズフリーの通話は認められている。今回NTSBが発表した提言では、ハンズフリーも禁止対象に含まれる。

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