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 米Facebookは現地時間2011年12月13日、自殺防止の取り組みに関してNational Suicide Prevention Lifeline(全米自殺防止ライフライン)との提携を発表した。自殺念慮を抱くFacebookユーザーがすぐにNational Suicide Prevention Lifelineのカウンセラーにアクセスできるようにする。

 Facebook内にNational Suicide Prevention Lifelineの電話番号を掲載するほか、カウンセラーとプライベートチャットが行える機能を組み込む。また、Facebook上で自殺をほのめかすコンテンツを見つけたユーザーが報告できるツール写真)も提供する。Facebookは報告を受けるとそのコンテンツを投稿したユーザーに対して、National Suicide Prevention Lifelineにアクセスするよう勧める電子メールを送信する。なお、チャット機能は米国とカナダでのみ利用できる。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると、Facebookは自殺関連のコンテンツを検出するような技術は使わず、あくまでユーザー当人の行動に任せるという。

 National Suicide Prevention Lifelineが引用したデータによれば、米国では毎日自殺者が100人近くにのぼり、過去1年間に自殺を真剣に考えたという18歳以上の米国成人は800万人を超える。

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