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 米Microsoftは現地時間2011年12月13日、同社のオンラインストレージサービス「SkyDrive」にスマートフォンからアクセスするためのクライアントアプリケーションをリリースした。同社のモバイルプラットフォーム「Windows Phone」を搭載した端末と、米Appleのスマートフォン「iPhone」に対応する。

 SkyDriveは、クラウドコンピューティング環境を利用して、ドキュメントや写真、動画などを最大25Gバイトまで保存し、共有できる無料のストレージサービス。最近アップデートを実施し、HTML5やCSS3への対応、ファイル管理の強化などを図った。

 同社の最新モバイルOS「Windows Phone 7.5」(開発コード名は「Mango」)はSkyDriveと密に連携するため、「Pictures」ハブや「Office」ハブから手軽にSkyDriveへの写真およびドキュメント保存が行える。しかしWindowsパソコン環境と同様のフル機能を利用したいというパワーユーザーが多いことから、「SkyDrive for Windows Phone」をリリースした。同アプリケーションにより、SkyDrive内のすべてのフォルダおよびファイルの閲覧、手軽なフォルダやファイルのリンク共有、フォルダの新規作成、ファイルおよびフォルダの削除などが行える。

 SkyDrive for Windows Phone はWindows Phoneを提供しているすべての地域と国で利用可能。Windows Phone向けアプリケーション配信/販売サービス「Windows Phone Marketplace」で無償提供している。

 「SkyDrive for iPhone」は基本的にはSkyDrive for Windows Phoneと同様の機能を備え、iPhoneに最適化した。英語や日本語を含め32の言語をサポートする。iPhoneからSkyDriveのすべてのファイルにアクセスでき、ファイルのアップロード、フォルダの新規作成、ファイルの削除なども行えるほか、「Mail」を使って直接フォルダやファイルのリンクを送信できる。Appleのモバイルアプリケーション配信/販売サービス「App Store」から無償でダウンロード可能。「iOS 4.0」以降に対応する。

 なおMicrosoftは12月12日に、SkyDriveと同期するメモ書きソフトのiOS向けアプリケーション新版「OneNote 1.3 for iOS」をリリースしている。従来のiPhone対応に加え、「iPad」にも対応させた(関連記事:Microsoft、「iPad」に対応したメモ書きソフト「OneNote 1.3 for iOS」をリリース)。

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