米Intelは現地時間2011年12月12日、同年第4四半期(10~12月期)の業績予想を下方修正した。従来147億ドル(プラス/マイナス5億ドル)としていた売上高予想を、137億ドル(プラス/マイナス3億ドル)に引き下げた。タイの洪水被害でハードディスク駆動装置(HDD)に供給不足が生じているためとしている。

 Intelは、第4四半期のパソコン出荷台数が前期から増加すると見ている。しかし、世界におけるパソコンのサプライチェーン(部品の調達・供給網)が在庫を減らしており、マイクロプロセッサーの購入量も縮小している。IntelはHDDの供給不足が2012年第1四半期まで続き、その後、6月までに回復するとともに、マイクロプロセッサーの在庫も再構築されていくと見ている。

 米メディア(Wall Street Journal)によると大手HDDメーカーが、顧客のパソコンメーカーに最新の生産・出荷状況を報告したのは数週間前。これにより、パソコンメーカー各社がマイクロプロセッサーの発注量を調整したと伝えている。

 Intelはこれに伴い、第4四半期の粗利益率予想を64.5%(プラス/マイナス数ポイント)に下方修正した。従来予想は65%(同)だった(関連記事:Intelの2011年Q3決算、売上高が6四半期連続で過去最高、142億ドルに)。

 なおIntelは2012年1月19日に第4四半期決算を発表する予定。

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