日本コンピュウェアは12月12日、Webシステムに負荷をかけるSaaSとシステム内部のボトルネックを洗い出す性能分析ソフトを組み合わせたサービス「Compuware Gomez 360° Web Load Testing」の販売を開始した。

 サービスで利用するSaaSは「Compuware Gomez Web Load Testing」。専用画面から、負荷をかけるPCの地域や台数、PCでの操作手順などを設定すると、インターネットから開発中へのシステムへの負荷をかけられる。コンピュウェアが契約する世界の15万ユーザーのPCを使って、設定した内容にしたがって自動的に負荷をかける。

 一方、性能分析ソフトは同社が提供する「dynaTrace」を使う。テストを実施したいシステムを構成するサーバーに、監視エージェントをインストールするし、トランザクションごとに、「Webサーバー上での処理時間」「Webサーバーからアプリケーションサーバーへのデータ転送時間」「アプリケーションサーバー上での処理時間」といった内容を細かく測定。処理時間が長いといった問題のあるトランザクションがあると自動通知する。

 「総合テストにかけられる期間が数日しかないプロジェクトでも、すぐに負荷テストの準備を整えて本番さながらの運用環境を再現できる。負荷テストをしながらシステムにおける性能上の問題点を発見できるので、品質の高い状態にしてシステムをカットオーバーできる」と、日本コンピュウェア 営業本部 シニアソリューションアーキテクトの福田慎氏は話す。

 利用料金の目安は、システムのJava VM一つの上で稼働するアプリケーションに対して400ユーザーの負荷をトータルで1時間かける場合で、200万円になる。