米Microsoftと米General Electric(GE)は現地時間2011年12月7日、医療関連の合弁会社を設立する計画を発表した。医療組織などにおけるリアルタイムの情報入手と治療向上を実現するための技術プラットフォームや臨床アプリケーションの開発に取り組む。2012年前半をめどに設立する。

 新会社は、医療情報管理プラットフォーム「Amalga」などを開発したMicrosoftの技術と、GEの医療機器事業GE Healthcareによる臨床および管理ソリューションを持ち寄り、医療組織や医療専門家が急速に変化する複雑な保健医療に対応できるよう支援する。診療アプリケーションを開発・運用するためのオープンなプラットフォームを構築し、自社および他社のアプリケーションと連携させる。GE Healthcareは既存製品を同プラットフォームに対応させる。

 医療業界は世界的に、多数の患者を継続的に管理する診療体制へと変化しつつあり、統合的診療プロセス、より幅広い洞察、患者の体験の質向上が求められている。それに伴い決済モデルの変更も必要になり、これらを実現するには複数の医療機関にまたがるデータ統合が急務となっている。

 新会社の最高経営責任者(CEO)には、GE HealthcareでIT担当ジェネラルマネージャー兼副社長を務めているMichael J. Simpson氏が就任する予定。出資金額は明らかにしていないが、米メディアの報道(InfoWorld)によると、MicrosoftとGE Healthcareで50%ずつ出資するという。

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