スイスLogitech Internationalは現地時間2011年12月7日、米Googleのテレビ用プラットフォーム「Google TV」を搭載したセットトップボックス(STB)「Revue」に対する無償ソフトウエアアップデートを開始すると発表した。Googleのタブレット端末向けプラットフォーム「Android 3.1」(開発コード名は「Honeycomb」)をベースにした同アップデートは、今後数日にわたって無線経由(OTA:over-the-air)で実施する。

 同アップデートでは、ユーザーインタフェースを簡素化し、インターネットへのアクセスやWeb動画コンテンツの検索を容易にした。Googleのアプリケーション配信/販売サービス「Android Market」にアクセスしてGoogle TV向けアプリケーションを手軽に入手できるほか、ケーブルテレビや米YouTube、米Amazon.com、米Netflixのビデオコンテンツを対象に8万タイトル以上の映画やテレビ番組を検索し、視聴して格付けできる。メディアプレーヤー「Logitech Media Player」の強化も図った。

 ただしLogitechは11月に、投資家およびアナリスト向け説明会でRevueの戦略失敗を認めたと米メディアで報じられた。Revue後継製品の開発は行わない。Revueユーザーに対するソフトウエアアップデートと顧客サポートは継続する(関連記事:「Google TVは失敗だった」、Logitech会長が戦略ミス認める)。

 Google TVは、テレビの視聴体験とWebの利便性を融合することを目指し、Googleが2010年5月に発表した。HoneycombベースのアップデートについてはGoogleが10月22日に発表し、ソニーのGoogle TV対応製品に対してはすでに提供されていたが、米CNET News.comによると早期実装ユーザーからの反応はあまり良くなかったという。

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