米国の消費者団体が発行するConsumer Reports誌が現地時間2011年12月6日に公表した米国通信サービス顧客満足度調査によると、2011年で最も満足度が高かった通信キャリアは、Consumer CellularやCredo、U.S. Cellularなど、比較的規模の小さな事業者だった。

 Consumer CellularとCredoは他社から回線を借りてサービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)、U.S. Cellularは地域通信事業者。同誌のPaul Reynolds氏は「規模の小さなキャリアの方が満足度が高いという結果になった。しかし、いずれも特定の地域のみでサービスを提供していたり、端末種の少ない事業者だったりして、多くの消費者の選択肢になっていない」と述べている。

 調査はConsumerReports.orgの定期購読者6万6000人を対象に、音声、データ、テキストメッセージ、価格、カスタマーサポートといった項目について調べた。

 大手を見ると、加入者ベースで同国第2位のAT&Tが前年に続き最下位だった。一方トップは同1位のVerizon Wireless。この後、同3位のSprint Nextel、同4位のT-Mobile USAと続いた。ただ米メディア(CNN Money)によると、これら4社はいずれも満足度得点が前年から下がっている。

 一方プリペイドサービス事業者の満足度が高い。TracFoneをはじめ上位4社の満足度はいずれも月額制サービスの事業者よりも高いという結果になった(関連記事:通信サービス評価の最下位はiPhoneキャリアのAT&T、Consumer Reports誌のランキング)。

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