米Hewlett-Packard(HP)は現地時間2011年12月6日、出力業界向けソリューションのドイツHiflex Softwareを買収したと発表した。買収金額などの詳細については明らかにしていない。

 Hiflexは1991年に設立され、ドイツのアーヘンに本社を置いている。プリントサービス向けの管理情報システムや、オリジナルプリント商品を販売するオンラインショップ用のWebプラットフォームなどを手がけている。管理情報システムは注文処理、素材管理、顧客管理、請求管理といった機能を備え、業界標準のJDF/JMFをサポートする。オンラインショップ用プラットフォームはオープンソースのコンテンツ管理システム「Drupal」を採用している。

 HPは、Hiflexの技術を画像およびプリンティンググループ(IPG)の製品全般に取り入れ、クラウドベースの技術やサービスの拡充を図る。IPG担当執行バイスプレジデントのVyomesh Joshi氏は、「当社は企業における出力作業に関して、方法や場所の制約を受けることなく、手軽にカスタムな資料を作成できる環境を支援したいと考えている。Hiflexの技術により強力なプラットフォームを構築し、当社のクラウドプリント事業戦略全体の推進につなげる」としている。Hiflexは今後も既存顧客に対する製品提供と開発を行う。

[発表資料へ]