クラウドベースのフィッシング対策サービスを手がける米AGARI(旧名称はAuthentication Metrics)は現地時間2011年11月30日、米Google、米Microsoft、米Yahoo!、米AOLとの提携を発表した。4社はそれぞれ運営するWebメールサービスをAGARIのブランド保護およびフィッシング対策技術「AGARI Email Trust Fabric」に対応させる。

 AGARIのサービスでは、電子メールネットワークなどからリアルタイムのデータを収集し、電子メール送信元のドメインを追跡するなどして、企業がブランド関連の電子メール送信状況を監視および分析できるようにする。企業は自社ブランドをかたる偽装電子メールを排除するポリシーを電子メールサービスプロバイダーに対して発行することができる。

 Google、Microsoft、Yahoo!、AOLが参加することにより、AGARIは、米国消費者の電子メールトラフィックの50%に相当する10億以上のメールボックスに対してフィッシング対策サービスを提供することになる。米メディアの報道(InfoWorld)によると、既に米Facebookや無料オンラインストレージサービスの米YouSendItがAGARIの技術を導入している。

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