米Google傘下の動画共有サイト、YouTubeは現地時間2011年11月30日、動画の視聴率解析などを確認できるWebのツールを公開したと発表した。これまで提供してきた「Insight」の機能を刷新したもので、名称も「YouTube Analytics」に変更した。同日中に一般的な最新Webブラウザーを使うすべてのユーザーが利用できるようになるとしている。

 Insightは2008年から提供しているツールで、投稿された動画の視聴回数やコメント数、地域や特定期間における人気度(一般的な動画の視聴回数との比較)のグラフなどを表示する。

 YouTube Analyticsでは、Overview(概要)のデータ表示方法を改善し、統計情報の要約を素早く把握できるようにしたほか、各リポートの詳細情報に容易にアクセスできるようにした。詳細情報では、種類、地域、日付で絞り込める機能を用意し、動画、視聴者のより詳しい情報を確認できる。このほか、視聴者維持率リポートなども改良している。

 YouTube製品マネージャー、Ted Hamilton氏は例を挙げて説明している。米ニューヨーク市に住んでいる双子の赤ちゃんの動画は米国では1000万人、米国外では3000万人が視聴した。そのうちブラジルとロシアのユーザーはそれぞれ5%。フィリピンでは100人に1人が見たという。Hamilton氏は「世界中に離れた人々がつながり、それぞれの動画を楽しんでいることを知れるのは、グローバルプラットフォームの大きな喜びの一つ」とコメントしている。

 YouTubeは新ツールの提供開始に伴い、クリエーター向け動画制作の手引書「Creator Playbook」も刷新した。ヘルプセンターでも詳細情報を掲載している。

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