CS4180Dの外観
CS4180Dの外観
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 日本ユニシスは2011年11月30日、CPUにXeonを搭載したエントリークラスのメインフレーム「CS4180D」を出荷した。Xeon搭載の従来機種「CS4080D」と比べ、論理プロセッサー1台あたりの単体性能を15%高めた。価格は月額387万円(税別)からで、従来機種(月額415万円から)よりも下げた。

 同社のメインフレームには、独自のCMOSプロセッサーを搭載した機種と、x86系のXeonを搭載した機種がある。これらの上で利用するメインフレーム向けOSには、OS2200とMCPの二つがある。今回のCS4180Dは、OS2200向け全2機種のうち下位機種に相当し、現行製品ではOS2200が動作する唯一のXeon機となる。

 専用ファームウエアにより、x86系のXeon上にCMOS機と完全互換のOS2200 IP(プロセッサー)を実現している。これにより、CMOS用に構築されたOS2200アプリケーションを、リコンパイルすることなくそのまま動作させることができる。きょう体1台あたり最大二つのOS領域が同時に動作する。OS領域あたりのCPU資源はXeon(6コア)×4基で、OS領域あたりOS2200 IPを最大10個まで拡張できる。

 上位のCMOS機と同様に、ハードウエアを増設することなく一時的にプロセッサー性能を向上させるキャパシティオンデマンド(CoD)契約をオプションとして用意している。最小30 IPC(プロセッサー性能単位)から最大1600 IPCまで、50倍以上の拡張性を持つ。業務のピーク時や別システムの障害バックアップ用として、システムを停止させることなく増強できる。