米携帯電話業界団体のセルラー通信工業会(CTIA)とゲーム関連の自主規制機関Entertainment Software Rating Board(ESRB)は現地時間2011年11月29日、モバイルアプリケーションの評価システムを新たに開発したと発表した。6社のモバイルアプリケーション販売事業者がこれを導入し、それぞれのアプリケーション登録システムで利用する計画。

 ESRBは米国ゲームソフトウエア関連業界団体Entertainment Software Association(ESA)が1994年に設立しており、その対象年齢別レーティングのシステムはパソコンゲームやビデオゲームに導入されている。この仕組みをモバイルアプリケーションに適用するもので、これにより保護者などに信頼性の高い情報を提供できるとしている。

 名称を「CTIA Mobile Application Rating System with ESRB」とし、創設メンバーは米携帯電話サービス大手のVerizon Wireless、AT&T、Sprint Nextel、T-Mobile USA、U.S. Cellular。米Microsoftも参加している。

 開発者がアプリケーションを登録をする際、その内容について質問に答える形で必要事項を入力すると、数秒でレーティングが決まるという仕組み。一度この手続きを経たアプリケーションには認証コードが発行されるため、ほかの配信サービスに登録する際に手続きが容易になるとしている。

 なお各社はそれぞれのアプリケーション配信/販売サービスでこのシステムを導入するが、利用している技術やスケジュールが異なるため本格実施の時期は異なるとしている。

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