米Amazon.comは現地時間2011年11月28日、年末商戦の初日に同社の電子書籍端末「Kindle」シリーズが好調に売れ、販売台数が1年前の4倍に達したと発表した。Kindleシリーズの新モデルは9月末に発表し、11月半ばまでにすべてモデルの出荷を開始した。Amazonによると、新モデルはすでに数百万台を売り上げているが、中でもタブレット端末「Kindle Fire」が好調で、同社の米国サイト「Amazon.com」で最も売れる商品になっている。

 米国では、感謝祭(11月第3木曜)翌日のブラックフライデーからホリデーシーズンのショッピングが賑わい、年末にかけて1年で最も消費が伸びると言われている。Amazonによると昨年のブラックフライデーも好調だったが今年はそれを大きく上回りKindle販売実績の記録を塗り替えた。顧客の多くが自分用、プレセント用と複数のKindleを購入しており、この傾向は感謝祭連休明けのサイバーマンデーから年末まで続くと同社は期待している。

 なお米Dow Jonesが発行する金融情報誌Barron'sは、米Appleのタブレット端末「iPad」の販売も好調と報じている。Apple製品の市場動向に詳しい米Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏の調査によると、ブラックフライデーにおけるApple直営店の1時間当たり平均販売台数は14.8台で、昨年より68%増えている。

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