中高生国際Rubyプログラミングコンテストの最終審査会が2011年11月26日、東京都三鷹市で開催された。U-15(15歳以下)部門の最優秀賞には足立区立第九中学校3年 新名哲成くんの「暗記くん」、U-18(18歳以下)部門の最優秀賞には島根県立松江商業高等学校3年 伊藤伸くんの「BooBooアクション」が選ばれた。
中高生国際Rubyプログラミングコンテストは、三鷹市の第三セクターである「まちづくり三鷹」が中心となって実施したコンテスト。全国から29作品の応募があった。この日、U-15、U-18それぞれ4作品の最終ノミネート作品の作者によるプレゼンテーションが行われ、審査委員長のまつもとゆきひろ氏らにより最優秀賞が選出された。
Twitter連携学習ソフト
U-15部門の最優秀賞を受賞した「暗記くん」は、国語などさまざまな科目の問題に回答すると、結果をTwitterに投稿するプログラムだ。Twitter認証による連携も作り込んだ。審査委員長のまつもと氏は「ソースコードを見ると今後の成長が期待できる」と評した。
U-15部門の優秀賞に選ばれたのは岡山県立倉敷天城中学校3年 山口泰弘くんの「Ruby Shooting」。加速度の計算など、中学生としては高度な物理計算を作りこみ、リアルな動きを追求した。
同じくU-15部門の優秀賞を受賞したのは鳥取大学付属中学校1年生、縄田智宏くんの「ルビー君 VS 破滅の化身」。流れてくるアイテムを取って攻撃力を高め、敵をビームで攻撃するアクションゲームだ。プログラミングを始めて3カ月でゲームを完成させたという。
U-15部門の奨励賞には日野市立坂上中学校2年 帰山幸大くんの「シューティングα」が選ばれた。落ちてくるアルファベットを撃つと発音が再生されるゲームだ。
ステージをマウス操作で編集できるゲームソフト
U-18部門の最優秀賞に選ばれた「BooBooアクション」はステージを自分で編集できることが特徴の横スクロールアクションゲーム。敵や、ブロックなどをマウス操作で配置することができる。島根県が学生向けに実施した「Ruby合宿」に参加してRubyを始めたという。将来はゲームプログラマーになりたいと夢を語った。
U-18部門の優秀賞は明誠学院高等学校2年 行森奈雄くんの「Rubyくんと雪」が受賞した。障害物を避けながら雪を受け取るゲームだ。ソースコードにコメントをきちんと書くことを心がけたという。
同じくU-18部門の優秀賞を受賞したのは長野県岡谷工業高等学校パソコンネットクラブの「Pictureアルバム」。一覧や拡大表示ができる写真管理ツールで、写真にコメントをつけることもできる。データはXMLで管理している。
U-18部門の奨励賞となったのは東京都市大学塩尻高等学校総合工学科の6人のチームによる「馬鹿げている…ゲーム」。レーシングカーのかわりにゴキブリが走りまわったり、カベにぶつかると分裂したりといったイタズラを織り込んだレースゲームである。