「えらんでマイプリント for MEAP ADVANCE」の画面。自分のユーザー名が表示されたボタンを押せば印刷できる。アイコンに鍵マークがある場合は、暗証番号が設定されている
「えらんでマイプリント for MEAP ADVANCE」の画面。自分のユーザー名が表示されたボタンを押せば印刷できる。アイコンに鍵マークがある場合は、暗証番号が設定されている
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印刷ジョブが複数ある場合に、選んで印刷すること可能だ。例えば、ページ数の多い印刷物を後回しにできる。社内のルールで両面印刷やモノクロ印刷が指定されている場合に、違反している部分を赤い文字で表示することも可能だ
印刷ジョブが複数ある場合に、選んで印刷すること可能だ。例えば、ページ数の多い印刷物を後回しにできる。社内のルールで両面印刷やモノクロ印刷が指定されている場合に、違反している部分を赤い文字で表示することも可能だ
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「サーバーレス Anyplace Print for MEAP ADVANCE」の画面。こちらは、ジョブの一覧画面で、カラー印刷をモノクロ印刷に切り替えることも可能だ
「サーバーレス Anyplace Print for MEAP ADVANCE」の画面。こちらは、ジョブの一覧画面で、カラー印刷をモノクロ印刷に切り替えることも可能だ
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 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は2011年11月24日、キヤノンのデジタル複合機「imageRUNNER ADVANCE」用のアプリケーションソフト「えらんでマイプリント for MEAP ADVANCE」と「サーバーレス Anyplace Print for MEAP ADVANCE」の2製品を発売すると発表した。えらんでマイプリントは4万2000円で2012年1月中旬発売。サーバーレス Anyplace Printはオープン価格(実勢価格は約10万8000円)で、発売は2012年1月下旬になる。

 これらのアプリケーションソフトは、どちらも複合機での“留め置き印刷”を実現するためのソフト。これは、パソコンで印刷を実行したときにすぐに印刷するのでなく、印刷した本人が複合機のそばに到着して、社員証などのICカードをプリンター本体のセンサーに触れたときに印刷を開始する。重要な書類が置き放されて、第三者に見られることを防ぐための機能だ。これまで、キヤノンMJでは、15台以下の複合機で運用するための「PersonalListPrint for MEAP ADVANCE」と、専用のサーバーを利用して50台以上の複合機を管理できる「Anyplace Print for MEAP ADVANCE」の2製品を発売していた。

 えらんでマイプリントは、ICカードがなくても留め置き印刷ができるソフト。印刷後に複合機のそばに行くと、液晶画面にジョブが一覧で表示される。自分の名前やコンピューター名が表示されたボタンを押すと、印刷できる。セキュリティを高めるために暗証番号を設定することも可能だ。

 もう1つの、サーバーレス Anyplace Print for MEAP ADVANCEは、最大30台程度の複合機で、サーバーを使わずに「どこでもプリント」の機能を使えるようにするソフト。どこでもプリント機能は、ユーザーが出力した複合機以外でも、複合機にICカードをタッチすれば印刷できるという機能だ。例えば、最初に出力しようとした複合機が混雑していたときに、空いている別の複合機から印刷することが可能になる。従来この機能を利用するには、初期費用で1000万円近くかかるサーバー群を利用する必要があったが、複合機が30台程度であれば、ソフトウエアだけで実現できる。