写真1●QlikView 11のコラボレーション画面
写真1●QlikView 11のコラボレーション画面
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写真2●タブレット/スマートフォンからHTML5画面で利用できる
写真2●タブレット/スマートフォンからHTML5画面で利用できる
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 クリックテック・ジャパンは2011年11月24日、インメモリーデータベースを用いて非定型でアドホックなデータ分析を高速に実行するエンドユーザー向けWeb型BIソフトの新版「QlikView 11」(写真1)を販売開始した。新たに、コラボレーション機能を追加し、共同作業でデータを分析できるようにした。価格は、最小構成(サーバー1台、5ユーザー)で250万円(税別)。開発会社は、米Qlik Technologies。

 QlikViewは、集計用テーブルを用いず、生の詳細データをそのまま取り込んで高速に分析する。データ構造を意識せずに直観的な思考でデータを検索する(表やグラフをクリックしていく)だけで、目的とする情報を入手できる。分析軸の作成に重点を置く一般的なOLAPと異なり、1回限りのアドホックな情報分析に適する。

 新版では、複数ユーザーが共同作業でデータを分析していける「セッション共有」機能を追加した。同一の分析画面上で複数ユーザーが同時に操作でき、他の参加者の操作をリアルタイムで確認できる。これにより、データが示す課題の把握や意思決定などの効率が上がる。QlikViewのライセンスを持っていない人も含めて、共有セッションに招待できる。

 分析画面上では、コメントによる質問/回答や議論などもできる。データに関する質問/回答や、データから得られた洞察などを分析画面上にコメントとして記入できる。スレッド型の議論も可能である。新版ではまた、分析時に、異なる複数のデータに基づいて作成したグラフやテーブルを一つの画面内に並べて表示し、比較できるようにした。

 QlickViewの操作は、Webブラウザーで行う。HTML5を使っているため、アプリケーションをインストールすることなくiOS(iPhone/iPad)やAndroid、Blackberry OSなどを搭載したモバイル端末で利用できる(写真2)。今回の新版では、スマートフォンなどの小型画面向けに、チャートやグラフを一つずつ表示できるようにした。どのオブジェクトを表示するかをタイルビューから選択できる。