東芝は、地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ「レグザ(REGZA)シリーズ」として、新開発半導体「ecoチップ」を搭載し、「エコ待機」モード設定時に待機電力ゼロWを実現した32インチ型ハイビジョンLEDバックライト液晶採用の「レグザ 32BE3」を2011年12月中旬に発売すると発表した。

 新商品は、リモコンの「電源」ボタンでオフにすると、大容量キャパシターに充電された電力でecoチップが動作しAC電源を切断することで、待機電力ゼロワットを実現する。待機電力ゼロワット時でもecoチップにより、リモコン操作が可能となる。

 ecoチップは、消費電流約95μAの新開発半導体である。従来のAC電源のみを利用した場合は、待機時でもAC-DCインバータでの変換ロスをはじめ、電源回路稼働のための無駄な電力消費が発生した。今回は、AC電源のかわりに大容量キャパシターに充電した電力だけでecoチップ回路を動作させる。また、ecoチップは内部にタイマー機能を搭載し、リモコンの受光素子やリレーも大容量キャパシターの電力で動作するので、待機電力ゼロW時でもリモコン操作や予約録画が可能。

 なお約10時間以上待機状態が続くと大容量キャパシターを充電するために約3分間、平均0.5W程度の電力を消費する。

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