米Googleは現地時間2011年11月22日、ナレッジ共有サイト「Knol」を含む7つの製品およびサービスの提供を終了すると発表した。同社が製品・サービスの整理統合を発表するのはこれが3回目で、「Google+」などへリソースを集中させていく。

 Knolは2007年に立ち上げたサービスで、多数の人々が手軽に知識を共有し合い,有効活用できるツールを目指していた。従来通りのサービスは2012年4月30日に終了する。同年5月1日から10月1日まで、データをダウンロードするか、米Automatticのブログプラットフォーム「WordPress.com」に移行できる。

 Webサイトにソーシャル機能を追加できるサービス「Google Friend Connect」は、2012年3月1日をもって、同社のブログプラットフォーム「Blogger」以外のサイトへの提供を停止する。Google Friend Connectを利用しているサイトのオーナーに対しては、Google+との連携を勧めている。

 既に開発中止を発表していた2つのサービス、Webアプリケーションをオフラインで利用可能にする技術「Google Gears」と、コミュニケーションを集約するサービス「Google Wave」については、今回終了時期を明言した。Google Gearsによる「Gmail」と「Calendar」のオフラインモードは2011年12月1日に機能停止する。Google Waveは2012年1月31日に新規作成ができなくなり、同年4月30日に完全に終了する。

 このほか、試験的に運用していたブックマーク共有サービス「Google Bookmarks Lists」も2011年12月19日に打ち切る。検索結果を時系列でグラフ表示する「Google Search Timeline」と、再生可能エネルギーに関する取り組み「Renewable Energy Cheaper than Coal(RE<C)」も終了する。

 同社は2011年8月と9月に、期待ほど成果を上げていない複数のプロジェクトの停止を発表しており、それには2010年買収したソーシャルアプリケーション事業Slideやソーシャル検索事業Aardvarkなども含まれている(関連記事1:Google、ソーシャル検索Aardvarkなど10製品・サービスを打ち切りへ/関連記事2:Googleが買収したソーシャルアプリのSlide、サービス停止へ)。

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