図 システム構成のイメージ
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 ビットメディア(ホームページ)は2011年11月22日、同社のストリーミング配信プラットフォーム「ShareCast(シェアキャスト)」の新たなラインナップとして、Webブラウザーで動画クリップを即時に簡易制作できるエディターと、単一フォーマットの動画をさまざまな機器においてライブ/オンデマンド再生できるシステムを開発した。

 ビットメディアとアンクルが共同開発したShareCastは、P2P技術とクラウド環境を利用するストリーミング配信プラットフォームである。今回開発したラインアップは、HTTPストリーミング/クラウド時代を見据えた継続開発成果の一つという。

 Webブラウザーで動画クリップを即時に簡易制作できるエディター「ShareCast Playlist Editor」は、HLS(HTTP Live Streaming)形式の特徴である5~10秒程度の動画セグメント・ファイルを連続再生させる仕組みを活用する。再生する一連のセグメント・ファイル群のin点とout点をWebブラウザー上でプレイリストとして指定するだけで簡易カット編集を実現する。

 「ShareCast Playlist Player」は、単一フォーマットの動画を様々な機器でライブ/オンデマンド再生するツールである。HLS形式の動画音声をiPhone/iPad/MACで再生するために標準搭載のQuickTime Xを、Windows/Androidで再生するためにインターネットイニシアティブ(IIJ)が開発したAdobe Flash Player向け拡張機能を活用する。これにより、iOS向け単一の映像フォーマットと同一のHTMLを用意するだけで、Windows/MAC/iPhone/iPad/Androidに配信できる。

 なお、2011年11月20日から開催されている「行政刷新会議 提言型政策仕分け」において、従来から同社が提供している動画配信負荷分散ソリューション「ShareCast P2P&Cloud Delivery」とともに、今回の新たなソリューションを提供し、ライブ/即時オンデマンド中継を実施している。ライブ中継しながら、自動で15分ごとのクリップを生成し、追いかけ再生を実現している。