AXIOLE Ver.1.10の外観
AXIOLE Ver.1.10の外観
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 ネットスプリングは2011年12月21日、RADIUS/LDAP機能を備えた認証サーバーアプライアンスの新版「AXIOLE Ver.1.10」(アクシオレ)を出荷する。11月21日に発表した。新版では、管理機能を強化したほか、ユーザー数に適したライセンス/ハードウエアを利用できるようにした。価格は85万円(税別、500ユーザー時の初年度費用)から。

 AXIOLEは、1Uラックマウント型の認証サーバーアプライアンス。IEEE 802.1x認証で使うRADIUSサーバー機能と、ユーザー情報データベースとしてLDAPサーバー機能を提供する。AXIOLE Ver.1.10からは、LDAPサーバーを分散管理している企業向けに、AXIOLEから別のLDAPに対してユーザーアカウント単位でデータをコピーする機能を追加した。

 なお、今回出荷日を発表したAXIOLE Ver.1.10は、2011年7月27日に発表済みの製品である(関連記事)。しかし、当時は出荷時期が未定であり、2011年第4四半期としていた。今回、出荷日を確定するとともに、ライセンスとハードウエアを刷新した。

 新たに刷新したライセンス体系では、最小構成時のユーザー数を、従来の1000人(99万円、税別、以下同)から、半分の500人(85万円)とした。これにより、より小規模なケースで導入しやすくなった。このほかの価格は、3000人で114万4000円、4000人で128万円、最大構成の2万5000人で378万円など。

 ハードウエアは、従来の1モデル構成から、新たに2モデル構成へと刷新した。従来は、最小1000人から最大2万5000人まで、すべて単一のモデルでカバーしていた。今回、ユーザー数に合わせて、500~3000人の場合に用いるエントリーモデルと、4000~2万5000人の場合に用いる標準モデル(高性能機)の2モデル構成とした。

 ユーザー当たりの価格は、エントリーモデルでは従来と同一(例えば、1000ユーザー時の価格は99万円)。一方、4000人以上(標準モデル)では、ハードウエア性能の向上と機能強化により、若干の値上げとなる。機能面では、モデルによって利用できるオプション機能に違いがある。