写真●据置型のWiMAXルーター「URoad-Home」(シンセイコーポレーション製)
写真●据置型のWiMAXルーター「URoad-Home」(シンセイコーポレーション製)
[画像のクリックで拡大表示]

 UQコミュニケーションズは、無線データ通信サービス「UQ WiMAX」をモバイル環境だけでなく屋内でも活用するための製品・サービスを投入する。2011年11月21日、据置型のWiMAXルーター「URoad-Home」(シンセイコーポレーション製)を22日から同社のオンラインストアで販売すると発表した。

 URoad-Homeは、PCやスマートフォンから無線LANを介してWiMAXサービスを使えるようにするルーター(写真)。バッテリーを備えておらずAC電源で駆動する。従来製品と比べてWiMAXの送信出力やアンテナ利得を高めてある。これにより屋内でもWiMAXの電波を捉えやすくなるほか、電波が弱い状態でもスループットの向上を見込める。

 またPCやスマートフォンなどの端末と接続するための無線LAN機能については、IEEE 802.11b/g/n方式に対応している。こちらも指向性などを改善し、屋内の広い範囲に電波が届くようにしたという。無線LANと二つの有線LANポートを合わせて、最大12台の端末を同時接続できる。

 またUQコミュニケーションズは、複数回線割引サービス「WiMAXファミ得パック」を12月1日から開始することも明らかにした。1回線目に既存プランの「UQ Flat」(月額4480円)や「UQ Flat 年間パスポート」(月額3880円)、「UQ Step」(月額380~4980円)を契約している場合、2回線目の月額料金を2480円にする。新規契約と同時にWiMAXファミ得パックを契約する場合は、UQ Flat 年間パスポートを申し込む必要がある。

 同サービスの契約者は2回線を同時に利用することも可能。例えば家族の1人がモバイル環境でWiMAXを使用している間、その他の家族は自宅のWiMAXルーターを利用する、といった使い方ができる。同社は現在、1ユーザーで複数のWiMAX端末を併用できる「WiMAX機器追加オプション」を提供しているが、あくまでも回線契約は1回線でありWiMAX端末の複数同時使用はできない。