地域向けクーポン販売の米LivingSocialが、今週中にも2億ドルの資金調達を完了する見込みだと、米英メディア(New York TimesFinancial Times)が報じている。関係者によると、同社の企業価値は50億ドルと見積もられている。

 調達する資金は、株主への支払いや管理職への報酬に当てられることはなく、競合の米Grouponへの対抗を強化するために、製品開発と事業拡大に使用される。Grouponは11月7日に、店頭株式市場NASDAQで新規株式公開(IPO)を実施し、7億ドルを調達した(関連記事:Groupon、IPO実施で7億ドル調達、初日取引で31%上昇)。New York Timesが最初にLivingSocialの2億ドル資金調達について報じた11月18日は、Grouponの株価が約6%上昇し、26.19ドルで取引を終えた。

 LivingSocialは今年初めにIPOを検討していると報じられたが、まだ最終的に計画を詰めていない。同社は最近、ワシントンで食品のデリバリーサービスを試験的に開始し、ディナーのセッティングまで行うオプションサービスも提供している。