vProの活用例を説明した米インテル アーキテクチャー事業本部 副社長のリック・エチャベリア氏
vProの活用例を説明した米インテル アーキテクチャー事業本部 副社長のリック・エチャベリア氏
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 インテルは2011年11月17日、ビジネス向けパソコンのプラットフォームである「vPro(ヴィープロ)」に関する記者説明会を開催した。登壇した米インテル アーキテクチャー事業本部 副社長のリック・エチャベリア氏は、vProで実現される利点を説明。特に、同社が買収した米マカフィーのセキュリティ統合管理ソフト「ePO Deep Command」とのコラボレーション機能の説明に時間を割いた。

 ePO Deep Commandは、クライアントパソコンにインストールする「エージェントソフト」と、管理者が利用する「コンソールソフト」から成る。一般に、セキュリティ対策用のエージェントソフトはOS上で動作するが、本エージェントソフトはOSより下層のハードウエア、チップセット・レベルで動作するのが特徴だ。これにより、パソコンの電源がオフの状態でもセキュリティ対策が可能となる。

 具体的には、緊急性の高いウイルスが登場した場合に、ユーザーが不在でもセキュリティ・パッチを適用できる。パソコンの電源をオフにしている深夜にパッチを適用したりウイルススキャンを実行したりすれば、日中にセキュリティ対策を実行してパソコンの負荷が高まるのを抑止できる。パソコンがウイルスに感染してしまった場合、管理者が遠隔操作でOSのイメージを再インストールすることも可能となる。

 ePO Deep Commandは、vProが備える遠隔操作の機能の「AMT(Active Management Technology)」を利用する。AMTのバージョン4.2/5.2/6.1.2/7.0/7.1.4に対応したCPU「Core i5 vPro」および「Core i7 vPro」で動作する。

 リック・エチャベリア氏は、「世界的にマクロ経済が不安定な状況だが、こういうときこそIT管理者(CIO)はパソコンの生産性向上に寄与する技術に投資すべき」と訴えた。