写真1●The Attachmate Group 日本代表の徳永信二氏
写真1●The Attachmate Group 日本代表の徳永信二氏
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写真2●SUSE バイスプレジデント 兼 ゼネラルマネージャーのNils Brauckmann氏
写真2●SUSE バイスプレジデント 兼 ゼネラルマネージャーのNils Brauckmann氏
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 ノベルは2011年11月17日、米The Attachmate Group傘下への編入に伴う組織体制に関する説明会を開催した。同説明会でThe Attachmate Group 日本代表の徳永信二氏(写真1)は、国内のグループ2社(ノベル、ネットアイキュー)を2012年4月1日に統合する方針を明らかにした。

 2011年4月27日にThe Attachmate Groupが米Novellを買収したことに伴い、NovellおよびNovell子会社の独SUSEがThe Attachmate Group傘下へ編入した。現在、The Attachmate Group傘下には、Novell、SUSE、米Attachmate、米NetIQの4組織があり、それぞれ独立したビジネスユニットとして運営されている。

 国内では現在、ノベルがNovell製品とSUSE製品の販売・サポートを担当する一方で、ネットアイキューがAttachmateとNetIQ、およびNovellの一部製品を担当。ノベルおよびネットアイキューの代表は、The Attachmate Groupの日本代表でもある徳永氏が兼任している。

 徳永氏は同日、来年4月にノベルとネットアイキューを統合し、The Attachmate Groupの国内事業会社を一本化する計画を発表した。この1社に統合した新会社がThe Attachmate Group日本法人(名称未定)の位置付けとなり、Novell、Attachmate、NetIQ、SUSEの4つのビジネスユニットを束ねる。徳永氏は、「既にノベルとネットアイキューの国内営業部隊は密に連携して活動しており、2社の統合は問題なく実施されるだろう」と、合併はスムーズに進むとの見方を示した。

 説明会には、SUSEのバイスプレジデント 兼 ゼネラルマネージャーであるNils Brauckmann氏(写真2)も登壇した。同氏は、企業向けLinux「SUSE(スーゼ)」について「メインフレーム向けLinuxの80%はSUSEであり、SAPが稼働するLinuxの70%がSUSEである」と説明し、引き続きエンタープライズ分野でのSUSE拡販に注力していく考えを示した。また、日本市場でのSUSE事業については、「まだまだ成長の余地があると考えており、日本のパートナーや顧客に対してリソースを割いていく」との意気込みを述べた。