米Rambusは現地時間2011年11月16日、同社が韓国Hynix Semiconductorおよび米Micron Technologyを相手取って起こした訴訟について、陪審からRambusの主張を不十分とする判断を下されたと発表した。

 この係争は2004年5月に端を発している。Rambusは、HynixとMicronが結託してDRAM価格を不正操作し、市場の競争と革新を妨害したとして米カリフォルニア州最高裁判所に提訴した。Rambusの主張によると、2社は共謀でメモリーの価格を安く抑え、RambusのRDRAMを市場から排除しようとした。

 Rambus社長兼最高経営責任者(CEO)のHarold Hughes氏は、「当社は自身の主張を強く確信しており、今回の評決には失望している」と述べ、控訴を検討していることを明らかにしている。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、判決が下されたとの発表を受け、RambusとMicronの株式は一時取引が中断された。その後取引が再開され、Rambus株は約61%落ち込んで7.11ドルで引けた。Micron株の終値は約23%増の6.74ドルとなった。

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