写真1●WiMAX対応タブレット「GALAPAGOS EB-A71GJ-B」発表会の様子
写真1●WiMAX対応タブレット「GALAPAGOS EB-A71GJ-B」発表会の様子
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写真2●7インチのマルチタッチ対応ディスプレイを採用
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 シャープは2011年11月16日、「GALAPAGOS」ブランドの7インチAndroidタブレット「GALAPAGOS EB-A71GJ-B」を、12月9日から発売すると発表した(写真1)。WiMAXによる無線データ通信サービスを端末単体で利用できるのが最大の特徴。パソコンやスマートフォンをタブレット経由でインターネットに接続させるテザリング機能も備える。

 WiMAXによるデータ通信速度は下り方向で最大40Mビット/秒、上り方向で最大10Mビット/秒。WiMAXサービス事業者のUQコミュニケーションズが実施する上り速度の高速化については、後日ソフトウエアアップデートで対応する予定だ(関連記事:UQ WiMAXが上り最大速度を高速化、1.5倍の15.4Mbpsに)。

 その他の基本仕様は標準アプリケーションの種類を除いて、イー・アクセス(イー・モバイル)が販売している「GALAPAGOS(A01SH)」とほぼ同一である(関連記事:イー・モバイル、Android 3.2搭載の「GALAPAGOS(A01SH)」を発売)。具体的にはOSとしてAndroid 3.2を採用し、NVIDIAのデュアルコア統合プロセッサー「Tegra 2」と7型(1024×600ドット)液晶を搭載する(写真2)。通信機能はIEEE802.11b/g/n方式の無線LAN、Bluetooth Ver.2.1+EDRに対応している。

 さらに、約200万画素の前面カメラと約500万画素の背面カメラ、HDMI端子、GPS、各種モーションセンサーも搭載する。駆動時間は、静止画表示時で約7.5時間、動画再生で約6時間。大きさは幅195×高さ122×奥行き12.6mmだ。WiMAXモジュールを内蔵したことにより、重さはA01SHと比べて約7g増の約396gとなった。

 本体価格はオープンで、実売価格は5万9800円になる見込み。UQコミュニケーションズはGARAPAGOS向けに、24カ月間の回線契約を前提として本体価格を割り引く「WiMAXまとめてプラン」を用意する。本体を4800円、24カ月分の通信料を月額5550円の固定料金で提供する。

 シャープは本日、製品発表に伴う記者説明会を開催。大畠昌巳・執行役員通信システム事業本部長がGALAPAGOS事業に対して「製品のモデルチェンジや販売方法の変更といった施策について、“事実上の撤退”と報じるなど事実と異なる報道が一部にあった。だが我々は決して撤退しない」と強調した(関連記事:シャープ、タブレット端末「GALAPAGOS」2機種を販売終了)。

 続いて今後の製品計画に関して「2012年にも“IGZO”と呼ぶ独自の液晶パネルを搭載したGALAPAGOSタブレットを複数機種投入する」と明言。GALAPAGOS端末から利用できる独自サービスについては「電子ブックストアの運営会社を子会社化したことで事業展開のスピードが上がっている。様々な電子書籍フォーマットに対応するようになり、コンテンツのラインアップも当初の2万から4万まで増やした。さらに2011年内にも、新たなサービスを発表する予定だ」(大畠事業本部長)という(関連記事:TSUTAYA GALAPAGOSがシャープ子会社に、提携解消するCCCはネット事業再編を近日発表)。