米Appleは現地時間2011年11月15日、前最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏が死去して以来空いていた同社会長の後任として米Genentec会長のArthur D. Levinson氏を任命したと発表した。Levinson氏は業務執行を兼任しない取締役会会長となる。また米Walt Disneyの社長兼CEOのRobert A. Iger氏が社外取締役として加わり、監査委員会に従事することも明らかにした。

 Levinson氏は2000年にAppleの社外取締役になり、2005年より共同主席社外取締役を務め、Apple取締役会の監査および財務委員会、選定および企業統治委員会、報酬委員会のすべてに参加している。Genentecでは1995年から2009年までCEOを務めた。

 同氏は2004年から米Googleの社外取締役も務めていたが、AppleとGoogleがより多くの分野で競合するとともに取締役重複を問題視する声が高まったため、2009年10月にGoogleの取締役会を去っている(関連記事:Genentec会長がGoogle取締役を辞任,Appleとの重複を解消)。

 一方、Iger氏は2006年にDisneyの米Pixar買収を実現し、当時Pixar会長兼CEOだったJobs氏をDisney取締役会に招いた(関連記事:米Disneyが米Pixarを約74億ドルで買収へ,Jobs氏はDisney取締役に)。

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