写真1●プライベートイベント「CA World 2011」の会場で行われた会見
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写真2●CA Cloud 360の主な機能
写真2●CA Cloud 360の主な機能
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写真3●Cloud Commonsのホームページ画面
写真3●Cloud Commonsのホームページ画面
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 米CA Technologiesは2011年11月14日(米国時間)、設計段階から運用に至るクラウド関連の一連のソリューションを発表した(写真1)。具体的には、「CA Cloud 360」「Cloud Commons Ecosystem」「CA Automation Suite for Clouds」「CA Application Performance Management」「CA CloudMinder」である。

 CA Cloud 360は、クラウドサービスの選択支援ツール。アプリケーションやサービスに応じて、最適なプライベート、パブリック、あるいは両者を組み合わせたクラウドサービスを提案する。会見に登壇した、企業&クラウドソリューション担当副社長のアンディ・マン氏は、「CIOのクラウドへの理解は進んでいるが、その選択や最適な設計に悩んでいる」としたうえで、「このツールによりCIOは、正しい判断に基づき、イノベーションやビジネスの付加価値を提供できるようになる」とした。同製品には、合理化、定義、予測、シミュレートの機能が用意されている(写真2)。

 続いて説明したのが、「Cloud Commons」と呼ばれるユーザーコミュニティーに関する新しい取り組みである(写真3)。Cloud Commons自体は、2010年春に開催された前回の「CA World 2010」で発表されたもので、今回は「Cloud Commons Marketplace」と「Developer Studio」が追加された。

 Cloud Commons Marketplaceは、クラウドサービスに関して売り手と買い手を結び付けるオンラインマーケット。米Appleが提供する「App Store」のような存在だ。既に25のクラウドサービスが入手可能だという。Developer Studioは、開発者や独立系ソフトウエアベンダー(IVS)向けのクラウドサービス開発ツールである。

 7月に発表されていた自動化ツールCA Automation Suite for Cloudsについては、最新版「r1.5」の新機能として、対応するプラットフォームが追加された。具体的には、CAの「AppLogic」、米VCEの「vBlock」、米Microsoftの「Hyper-V」、米IBMの「LPAR」、米Oracleの「Solaris Zones」、米VMwareの「VMware View」である。

 セキュリティと運用効率の向上に関しては、「CA CloudMinder」の新機能として「CA IdentityMinder as-a-Service」と「CA FedMinder as-a-Service」が追加された。