日本オラクルは2011年11月14日、中小企業や部門システムに向けて、PCサーバー機2台で構成するデータベース専用機「Oracle Database Appliance」を出荷した。価格は、ハードウエア構成だけ(PCサーバー2台とOracle Linux)で571万円(税込)。別途、データベース製品のライセンス料が必要。
PCサーバー機「Sun Fire」2台で構成する。これに、データベースソフト「Oracle Database Enterprise Edition 11g」と、Oracle Databaseをクラスタリング構成で運用することで可用性と処理性能を高めるソフト「Oracle Real Application Clusters」(RAC)を搭載する。RACの廉価版として、クラスターを利用して1ノード構成のOracle Databaseの可用性を高めるRAC One Nodeも利用できる。
ミドルウエアをプリインストールしているほか、運用管理ソフトを提供する。これにより、Oracle Databaseの導入/運用を支援する。Oracle DatabaseとRACの設定、ストレージとネットワークの設定を省力化するほか、システムの稼働状況の監視といった運用機能を提供する。
CPUコア数は、契約に応じて、最小2コア~最大24コアまで拡張できる。サーバー2台をRAC 2ノードのクラスター構成で使いながら、ノードあたりのCPU性能をスケールアップする使い方ができる。さらに、仮想化技術を用いれば、CPUコアの増加に合わせてクラスターのサーバー台数を増やす使い方もできる。