米IDCは現地時間2011年11月14日、モバイルアプリケーションの開発状況に関して米Appceleratorと共同で実施した調査の結果を発表した。それによると北米のモバイルアプリケーション開発者が最も関心を寄せるAndroid搭載タブレット端末は米Amazon.comの「Kindle Fire」で、韓国Samsungの「Galaxy Tab」に対する関心度をわずかに上回った。

 世界のモバイルアプリケーション開発者2160人を対象に、関心の高いAndroid搭載タブレット端末を尋ねたところ、首位はGalaxy Tab(56%)、次いでKindle Fire(43%)だった。しかし北米に限って見た場合、Kindle Fireが49%、Galaxy Tabが48%と順位が逆転した。Kindle Fireに対する関心の高さは、発売前(2010年4月)の「iPad」に対する関心度に匹敵するという。

 Kindle FireはAmazon.comとして初のマルチタッチカラーディスプレイ搭載タブレット端末で、販売価格は199ドル。開発者はKindle Fireに注目する最大要素として「低価格」を挙げ、そのほか「豊富なコンテンツのエコシステム」「アプリケーションストア」「Eコマース機能」なども重視している。逆に、カメラや位置情報機能の欠如がネックになり得ると指摘している。

 モバイル端末全体で、モバイルアプリケーション開発者の関心を集めているトップ2はiPhone(91%)とiPad(88%)だった。またモバイルOS別関心度は、米Microsoftの「Windows Phone 7」が38%で、iOSとAndroidに続く3位の座につけた。カナダResearch In Motion(RIM)の「BlackBerry OS」(21%)や「PlayBook QNX」(13%)に対する関心は弱まりつつある。

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