写真●CTCテクノロジーが実施したスキルコンテストの様子
写真●CTCテクノロジーが実施したスキルコンテストの様子
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 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の子会社でハード/ソフトの保守・運用業務を担当するCTCテクノロジー(CTCT)は2011年11月10~11日の2日間、自社のエンジニア向けにスキルコンテストを開催した。制限時間を決めて実践的な課題に取り組み、チームごとにスキルを競うというもの。最も優秀なチームを表彰する。「コンテストの開催は今回が初めて。スキルとモチベーションの向上につなげたい」と藁谷二郎氏(CTCT代表取締役社長)は話す。

 コンテストのルールは以下の通り。1チームは5人で、リーダー以下、サーバーやネットワークの担当者などで構成する。各チームは事業本部を代表するメンバーで、4チームが優勝を競った。

 コンテストは、事前に各チームに同じ要件定義書が配られるところから始まる。各チームは約1カ月をかけて、要件定義書の内容を満たすような「作業手順書」を作成する。そしてコンテスト当日、顧客役の上司や審査員を前に、作業手順書で定めた内容にしたがって3時間で作業する(写真)。

 採点のポイントは「作業手順書の質」「システムが要件定義書の要件を満たしているかどうか」「顧客への状況報告などを含む、当日の作業の質」の三つ。各ポイントごとに50点を配点し、150点満点で計算する。

 優勝は東京CS第一本部の「技あり一本」チーム。手順書に画面イメージを記載し、ヒューマンエラーを防ごうとしている点などが高評価だった。同チームのリーダーを務めた渡部修二氏は「忙しいなか、チームメンバーみんなが協力して準備したため、事業本部全体に良い影響があった。コンテストがあることで、仕事へのモチベーションも高まった」と話す。