米Appleは現地時間2011年11月10日にモバイルプラットフォーム「iOS 5」の最新アップデート「5.0.1」をリリースしたが、電池切れ問題が解決していないとの苦情が多くのユーザーから寄せられている。米メディアの取材に対し、Appleは調査中であることを認めた。

 米Wall Street Journalの技術系情報サイトAllThingsD.comの11月11日付けの記事によると、Appleは「最近公開したアップデートで、一部ユーザーが経験したバッテリー問題の多くを解決した。当社は残るわずかな問題について引き続き調査している」と述べている。

 Appleのサポートサイトには、「5.0.1にアップデートしたが、これまでと同様のペースで激しく電力を消耗している」「2時間半前にフル充電して、たいして使っていないのにすでにバッテリー残量が80%にまで減った」といった多数の苦情が投稿され、コメント数は300ページ以上に及んでいる。

 バッテリー問題に関しては、同社がスマートフォンの最新モデル「iPhone 4S」を発売した直後から、短時間で電力を消耗するとの報告が相次ぎ、AppleはiOS 5にバグを確認したとしてこの問題に対処するアップデートを公開した(関連記事:Apple、iPhoneの電池切れ問題でiOS 5をアップデートへ)。同アップデートにはその他の機能向上やセキュリティ強化なども含まれる(関連記事:アップル、iPhoneの電池切れ問題を改善する「iOS 5.0.1」をオンエア)。

 なお米メディア各社(ComputerworldPC Magazineなど)の報道によると、5.0.1にアップデートして実際にバッテリー問題が解決されたとする声もあり、中にはアップデートする前からバッテリー問題は経験していないというユーザーもいる。「OSではなくハードウエアの問題だ」と指摘するコメントも投じられている。