Aptureでオバマ大統領を調べているところ
Aptureでオバマ大統領を調べているところ
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 米Googleがページ内検索プラグインを手がける米Aptureを買収したことが現地時間2011年11月10日までに明らかになった。Aptureが自社Webサイトに掲載した声明によると、同社はGoogleのWebブラウザー「Chrome」を手がける部門に統合される。

 Aptureは2007年に設立され、カリフォルニア州サンフランシスコに本拠を置いている。同社のプラグイン「Apture」をブラウザーにインストールすると、閲覧しているページ上に調べたい言葉があった場合、単語やフレーズを選択するだけで、そのサイトを離れずに意味や関連情報を検索することができる。Aptureは、米New York Times、英Financial Times、米Reader's Digestなど大手メディアのWebサイトに採用されている。

 Webページのテキストに記載されている任意の語句をドラッグすると、「Learn More」マークが現れ、続いてポップアップウインドウが開いて、「Wikipedia」を出典とする定義や、その語句をキーワードとしたGoogle検索でのWeb検索結果、「Twitter」「YouTube」「Flickr」などからの関連情報やビデオ、写真が提示される。Chromeのほか、米Mozillaの「Firefox」、米Appleの「Safari」に対応する。

 米Wall Street Journalによると、Googleは今年に入ってから9カ月間で、小規模事業を中心に57社を買収している。また米TechCrunchは、ソーシャルネットワーク内の友達を自動グループ化する技術を持つ米KatangoをGoogleが買収したと報じている。KatangoはGoogle独自のソーシャルネットワーク「Google+」のチームに合流する。