日本放送協会(NHK)と日立製作所および日立ソリューションズは2011年11月10日、映像・音声の劣化・異常検出の高速化を実現した映像品質劣化チェック機能付きのフォーマット変換装置を共同で開発したと発表した。

 放送局においてファイルベースシステムの導入が進む中で、映像ファイルに複数のフォーマットが存在するため、フォーマット変換が必要になる。ところがフォーマット変換時の圧縮処理において、映像にノイズが入るなどの異常が生じることがあるため、変換後に映像劣化や異常の有無を確認する必要がある。

 今回開発した装置は、映像ファイルのフォーマット変換とNHKのノウハウに基づく映像品質劣化チェックを同時に行う。この装置では、自動検出したエラー箇所のみを確認すればよいため、従来の全映像を確認する作業と比較して時間を短縮できる。また、映像・音声の劣化・異常部分を解析結果画面に表示することで、検査担当者はその部位を迅速、正確に把握できる。

 なお開発品は、11月16日から18日に幕張メッセで開催される「Inter BEE 2011」において、開発した装置を日立ソリューションズブースで出展する。

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