ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は2011年11月8日、今年第3四半期(7-9月期)の国内タブレット端末販売台数が前年同期比62%増を記録したと発表した。Android OS搭載モデルがけん引して大幅に増加した。

 タブレット端末は昨年春、日本市場に登場したが、メーカーが少なかったことと、東日本大震災に伴う発売延期などで、2010年度の家電量販店販売台数は計約37万台とふるわなかった。

 しかし、今春以降の新製品投入や回線使用料値下げキャンペーンなどで販売が急伸。6月末から相次いで発売されたAndroid搭載モデルがけん引して急増した。認知向上や、スマートフォンでのタッチパネル操作やアプリ利用の使い勝手に慣れてきたことも要因になっているという。

 タイプ別では、3G回線契約が不要なWi-Fiモデルが伸びており、2010年通年の55%から2011年9月には85%へと比率を拡大させている。同時に行ったアンケート調査では、タブレット端末に興味がある人の3人に1人が、通信費負担を購入時の懸念事項として挙げており、Wi-Fiモデルを選ぶ要因になったとみられる。

 調査では、タブレット端末をiOSやAndroid OSなどの軽量OSを搭載した5.6インチ以上のタッチ画面を持つ機器と定義している。

GfK JapanのWebサイト